足元のおしゃれはファッションの要ともいえるほど、重要な部分。女性の場合は、ここぞという場面ではパンプスを愛用している方がほとんどではないでしょうか。その時のパンプス選びでは、どのようなことを重視していますか？デザインでしょうか？流行でしょうか？今回は、素材選びを重視した選び方についてフォーカスを当ててご紹介します。
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■パンプスは素材選びにこだわって
デザインがお洒落で高級そうなパンプスと、デザインはお洒落だけどプチプラ感のあるパンプス。両者の違いは何かといえば、素材です。もちろん、有名ブランドのパンプスのデザインは洗練されていて、履いた時のフォルムはとても美しく計算されていますが、それらは並べて比較しない限りはフォルムだけで「安い」「高い」の見分けは困難です。１０代の学生なんかなら、そこまで素材にこだわらずにデザインだけでパンプス選びをしてもいいかもしれませんが、ある程度レディな年齢になった女性は、パンプスの素材選びから吟味したいところ。
「あ、素敵」と思わず口に出してしまいそうになる風合いを出せるおすすめの素材が、牛革です。合皮とは違い、皮本来の暖かさがあります。買った時の美しい状態はもちろんのこと、手入れして履きこなせば履きこなすほど風合いが出てくる牛皮は、まさにレディな女性のためのパンプスだといえるでしょう。安いパンプスを何足も揃えるより、ここぞという時に活躍してくれる牛革パンプスを持っておく方が、何かと心強いかもしれませんね。
■牛革の種類はいろいろ
牛革というと、牛の皮を使ったパンプスなのでしょう？と答える方が大半です。確かにその通りなのですが、牛革というのは、牛の年齢や性別によって風合いや柔らかさが全然違います。いくつか名前を覚えておくとパンプス選びに便利ですよ。
１．カーフ
生後半年以内の仔牛の皮です。この皮の特徴は、薄くて手触りが柔らかく、繊維がとても細かいところ。ただし、生後半年の小さな牛の皮ですので、取れる面積が限られておりかなり高級品。パンプスに使われることは稀です。
２．キップ
生後半年～２年以内のうちの皮です。カーフよりは厚手なので、加工しやすくさまざまな製品に加工されます。繊維のきめも比較的細かいです。
３．カウ
生後２年の出産済みの牝牛の皮です。生後２年たっているので皮の厚みがしっかりしていて丈夫ですが、キメはやや粗くなってしまいます。
４．ブル
生後３年以上たった牝牛の皮です。キメはもっとも大きくなりますが、大きな体の牛から取れるので皮は大面積！そのため、バッグなどの大型製品に加工されることも多いです。耐久性が高いので、パンプスなどの耐久性が求められるパンプスにも向いています。
■牛革は比較的手ごろ！
革製品のパンプスはいくつか種類がありますが、皮の中でも牛革は比較的手ごろな部類です。また、着色や加工がしやすい特徴があるので、オシャレなデザインのものも多いのが特徴。伸びもいいので、履いているうちに自分の足にだんだんとフィットしてくれるというのもメリットです。
また、合皮パンプスとは違って、手入れや履き方次第で風合いが変化します。合皮のものは長年履いていると表面のコーティングがボロボロとはがれてくることがありますが、牛革パンプスはお手入れさえしていればそのような心配はなく、年月がたつほどに風合いを増します。愛着が持てるパンプスを探している人におすすめです。
■雨の日は注意
基本的には、本革パンプスは雨の日に履かないのが原則です。突然の雨でぬれてしまったという程度なら、すぐに表面の水分を柔らかい布で拭きとって、除湿効果の高いシューズキーパーをセットして陰干ししておきましょう。アフターケア次第で、牛革パンプスは長持ちしますよ！
