メリージェーンと、初めて聞く人は、まず歌の名前や人の名前を連想しますね?
ですが、レディースシューズの話をしていて、このメリージェーンが出てくると
少し懐古調な少女趣味のストラップシューズのスタイルのことを指しています。
目次
『メリージェーンの名前の由来』
メリージェーンの名前の発祥は、1900年代の初頭のアメリカ、リチャード・アウトコルトの連載漫画
「バスター・ブラウン」の主人公の妹が履いていたことから、その妹の名前が由来となっています。
ちなみに子供服の衿の形にも、バスターブラウンカラーという名称が残っており、
この漫画のキャラクターは、シューズ・アパレルなど商業的にも影響が大きかったようです。
『メリージェーンのスタイルとは』
メリージェーンは、昔は少女のフォーマルスタイルの靴でした。
エナメルの黒、底は厚めでヒールも低く、丸いトゥ、太めのストラップが甲の真ん中でついているような、
日本でも子供の頃、履いたことがある人が多いはずです。
70年代パンクロックやゴシックロリータなどのサブカルチャーなどで、
繰り返し大きくディフォルメされながら登場し続けていますが、
現在ではレディスシューズ一般で、広くカジュアルかつレトロなデザインとして、
エレガントなパンプスとしてデザインされることが多くなっています。
『メリージェーンの魅力とは』
メリージェーンタイプのストラップシューズ、パンプスは、男性よりも女性に人気があるようです。
ロリータチックなファッションまでしなくとも、このタイプのストラップシューズをちょっと履くだけで、
いつまでも可愛くありたく思う、女性の心を十分満たしてくれるからです。
男性にとっては、ロリータ趣味でもない限り、あまりセクシーでないこのタイプの靴は興味を憶えないかも知れませんが、
メリージェンタイプの靴を履いている女心を少し理解しておくと、
女性のファッションを褒める際、女性を喜ばせるのに効果的です。
ハイヒールを履いている女性にセクシーでかっこいいね、と言うのと同じかそれ以上に、
メリージェーンを履いている女性に、カワイイ靴履いてるね!と言う方が、うれしく思われるからです。
『意外に機能的なメリージェーン』
メリージェーンは、デザイン的な魅力だけではなく、パンプスとして脱げにくく履けるという機能的な面もあります。
元来子供靴の発祥も同様の理由となりますが、履き口の浅いパンプスは、甲の低い人でなくとも脱げやすい一面があります。
まして、底に厚みがあったり、平均のサイズより甲が低かったりすれば、かかとから脱げやすく事故につながり危険です。
甲をしっかりベルトで押さえるメリージェーンタイプのストラップシューズであれば、その点は安全です。
これは、スポーツシューズメーカーから発売されている、スニーカーパンプスなどのデザインでも多く取り入れられています。
スニーカーの厚くてつま先に反りがある軽いソールは、長時間歩いたり走ったりするのに向いていますが、
パンプスのような浅い履き口のデザインを乗せると、当然かかとが靴から脱げやすくなってしまいます。
よくこうしたパンプスタイプは、ゴムやマジックテープ止めのストラップがついたデザインになっています。
『メリージェーンのスニーカーパンプスとリクルートパンプス』
スニーカーパンプスは、シンプルなデザインの物は普通のスニーカーと違って革靴にも見えるようなものもあり
割とキチンとして見えるので何かと便利です。
それで面接というわけにはいきませんが、就活シーズンが始まる最近の今頃の時期では
リクルートパンプスとして、スニーカーの様な底がついたパンプスが靴売り場で見かけるようになりました。
ストラップで甲を押さえ、長時間履いていても疲れにくいように工夫されています。
最近の就活は、荷物も移動距離も長いため、色々大変だなあと思う一方で、パンプスも進化して随分便利になったと感心します。
まとめ
メリージェーンのデザインは、ロリータファッションだけではなく、ハイヒールのパンプスでもエレガントにデザインされています。
今シーズンでは、ポインテッドトゥに、アンクルよりの細めストラップベルト使いのハイヒールパンプスがトレンドですが
その中にあっても依然、丸味を帯びた太めのスクエアトゥ、太めの(または数本が束になって遠目に太く見える)甲の真ん中を押さえるベルトのメリージェーンパンプスが
カジュアルな足元で、かわいくお洒落に見えてしまいます。
やはり、メリージェーンは、長年愛され続いてきたシューズスタイルなだけあって魅力的です。