こんにちは、kilakila スタッフのクマです🐻
夏といえば風鈴ですよね。
かわいらしくも涼し気な音で、外の暑苦しい蝉の声を打ち消してくれます。
私が小さい頃、夏休みのほとんどを両親の実家で過ごしました。
とは言っても、家と実家はかなり近かったので暇さえあれば学校の友人と集まって
虫を捕りに行ったり秘密基地へ赴いたりと随分子供らしい遊びをしたものです。
夏休み終盤に差し掛かると皆がみな宿題に焦りだすので遊ぶ機会も少なくなり、
私自身も黙々と宿題に取り掛かっていました。
窓辺の小さい鉄製の風鈴と、100円ショップで買った安いラジオの存在を今でも鮮明に覚えています。
なので私の風鈴の思い出は、宿題に追われる焦燥感と夏暮れの物悲しさだと言えます。
当時は何とも思わなかった風鈴の音ですが、
大人になって聞くと独特の懐かしさを引き出してくれます。
京都へ旅行に行った際、ちょうど風鈴売り場がありました。
風鈴売りといえばガラス製のものをイメージしていましたが、
そのお店は鉄製が主で、子供の頃に聞いたカラン…カラン……という懐かしい音色を奏でていました。
そういえば田舎を出てから風鈴の音を聞いていないなと思い、
少し大きめの金魚を象った風鈴を購入。
帰宅して早速 窓に飾ってみると、
子供の頃聞いた 小さい鉄製風鈴の音色とは程遠い
カァン!カァアン!
という物々しい音が…。
そっと箱にしまい、今は引き出しの中です。
この音を懐かしく感じる日がくれば、また飾りたいと思います。