靴は外を歩くためのものですから汚れやすいですし、汗をよくかく足を覆うため、ニオイも気になりますよね。
丸洗いができたらスッキリするのですが、水をつけてはいけない靴も多いもの。
洗わずに靴の清潔を保つには、どうしたらいいのでしょうか?
外側の汚れ対策から
革靴などのデリケートな靴は、不織布などのやわらかく傷をつけない布でからぶきをしましょう。
汚れがひどいものは、固く絞った布でこすらずにやさしくなでるように拭いていきます。
急な雨や水溜まりで、うっかり水ムラができてしまったときは、水で濡らして絞った布で、思い切って靴全体を拭きながら湿らせていき、水ムラを均一につるようにします。
あとは丸めた新聞紙などを靴の中に入れ、陰干しでゆっくり乾かしてください。
ドライヤーで急激に乾かすと、ムラができたり質が落ちて硬くなったりしますので避けてください。
布を使った靴は、靴ブラシでホコリをとり、細かいところは古いハブラシなどでブラッシングします。
汚れがひどいところは固く絞った布でたたくように拭いていきましょう。
白い布部分のシミがどうしても目立つときには、部分洗いができる素材はつまむように洗い、それも無理なら、ベビーパウダーを薄く塗って隠すのも手です。
たくさんつけると歩くたびにベビーパウダーが舞うので注意しましょう。
問題の靴のニオイ
ニオイは、バクテリアなどの雑菌が出していますので、雑菌を退治する対策をしなければなりません。
もともと足は体の中でも汗腺が多い場所で、靴を履くことで蒸れ、足の角質層に存在する常在菌がどんどん増えていってしまうのです。
雑菌にとっては居心地のいい場所なのですね。
そして一度雑菌が増えてしまうと、その靴はニオイをなかなか取り除くことができなくなります。
ですから、早めの対策を心がけましょう。
強力にニオイをとるのは、家事で大活躍の重曹です。
重曹には、さまざまな悪臭を吸収してくれる効果がありますので、靴のニオイとりにも役立ちます。
やり方はカンタン。
織り目の細かい布や不織布でできた布袋に重曹をつめ、靴の中に突っ込んでおくだけです。
一晩もすればニオイもスッキリです。
重曹布袋をいくつか作っておいて下駄箱に常備しておき、その日履いた靴の中に入れておくと、より効果的です。
また、コーヒーや緑茶のでがらしも、重曹と同じように布袋につめて使用できます。
特にブーツのような長いものは、緑茶のでからしをストッキングにつめたものでブーツキーパーを作って入れておくのもいいですね。
ストッキングを使う場合は、細かな粒のコーヒーはやめておきましょう。
そのほか、直射日光によって変色しない素材のものは天日干しをしたり、銅の脱臭効果を利用して10円玉を靴内に入れておいたり、
靴を密封袋に入れて一晩冷凍庫に入れてバクテリアを退治したりと、いろんなニオイとりの方法があります。
ぜひやりやすい方法を試してみてくださいね。
においの予防策をとることも大事
汚れを防ぐには、防水スプレーをあらかじめかけておいたり(変色・変質しないか目立たないところで試してから全体に使ってくださいね)、雨が降りそうなときはシューズカバーをバッグに忍ばせておいたり、工夫をしてみてください。
ニオイ予防には、足を普段から清潔に保ち、水虫やタコなどの足トラブルは治療しておきましょう。
また、ニオイやすい靴は素足で履くことを避け、脱臭効果のあるインソールを入れてみてください。
そして、毎日同じ靴を履くと、どうしても雑菌が増えていってしまいます。
毎日違う靴を履いて、一日履いたら重曹袋などを入れて休ませてあげてくださいね。
そうするとニオイを防ぐばかりでなく、靴を長持ちさせる効果もあります。
靴はどうしても汚れやすくニオイも発生しやすいものですが、工夫することによって最低限におさえることができます。
汚れ・ニオイ対策で、気持ちよく靴のおしゃれを楽しんでくださいね!