重装備の冬が終われば、軽やかな春や夏の季節の到来です。重いブーツを脱ぎ捨てて、さてどんな靴を履こうかと思いを巡らせているおしゃれ女子は多いのではないでしょうか。春や夏は腫れの日が増えてくるので、パンプスやサンダルの出番が増えますよね。けれども、パンプスやサンダルの違いって、何かわかりますか?働いている人は、おそらく職場ではサンダルNGですよね。けれども、パンプスはNGなんて言われないはず。いったいこの2つ。何が違うの?という素朴な疑問を徹底解明します!
■サンダルってこんな履物
サンダルの定義は、足全体を布や革などで覆わずに、底部分を紐などで固定した履物のこと。もともとは、ギリシャやローマで、熱い砂から足の裏を保護するために作られたものが起源だといわれています。熱い砂に足の裏がふれないことが重要なので、底部分はしっかり覆っているけれど、側面は覆われていないというわけですね。しかも、熱いところなので側面を覆ってしまうと、蒸れたり熱がこもったりといいことなし。サンダルが開放的な履物のイメージが強いのは、そんな由来あってのことなのかもしれません。
■パンプスってこんな履物
パンプスは、履き口の甲部分が大きく開いている靴のこと、サンダルとは違って、紐などを使わずに履く靴を指します。足の底部分、つま先、かかと部分は基本的には覆われているデザインが主流です。フォーマルな装いではつま先は出さないというのが定番ですが、近年はつま先部分が露出するオープントゥパンプスも人気を集めています。トゥとはつま先のこと、つまりはつま先部分があいているというネーミングです。
■会社でオープントゥパンプスはあり?
会社でサンダルNGという人は多いのではないでしょうか。それは、サンダル=素足で履くイメージが強いことや、フォーマルな場所である会社にはそぐわないからという意見がほとんどだと思います。一部の職種を除いては、素足で出勤はNGですから、もちろんサンダルもNGということになります。わざわざ就業規則に書いていなくても「会社にサンダルはNG」というのはもはや一般常識ですね。
ここで気になるのが、オープントゥパンプスは会社に履いていっていいのかということ。フォーマルな場では足は覆うことが一般的ですが、最近ではそこまで厳しく言われないことも増えてきました。とはいえ、オープントゥパンプスはつま先部分が露出するので、基本的には素足で履くもの、パンプスを履いているのなら素足OKなのかということになりますね。会社では素足NGという観点からいうと、素足でのオープントゥパンプスもNGでしょう。
じゃあ、ストッキングをはいてオープントゥパンプスを履くのならいいのかということになりますが、これは見た目にきれいではありません。ストッキングをはいてオープントゥパンプスを履くのなら、専用のものを購入しましょう。つま先部分だけが露出したオープンパンプスというものが市販されています。これであれば、足全体は就業規則通りにストッキング部分でしっかり覆われており、パンプスから露出するつま先部分だけが出るような形になります。ただし、つま先部分に注目が集まりやすいので、しっかり爪先をお手入れしておいたり、うっかりマニキュアの取り忘れをしていたなんてことのないように注意してくださいね。
■おわりに
いざ人に聞かれるとハッキリ答えられない人の多いサンダルとパンプスの違い。そもそもの由来が違っていたり、目的用途が違っていたりするので、基準が異なっていることがお分かりいただけたのではないでしょうか。けれども、近年は斬新なデザインのものが増えており、これはどっち?なんていうものも増えてきていますね。それもファッションを楽しみひとつだととらえて、積極的に普段のコーデに取り入れてみてはいかがでしょうか。