パンプスと一言でいっても、たくさんの種類が並び、例えば、パンプスだけを扱い靴屋さんの販売員になったとしても、習うことはたくさん!商品のカテゴリー、素材、つま先部分やヒールの高さやカタチ、そしてブランドや作られた生産国によっても幅広い歴史がある「パンプス」。
例えば、つま先部分の説明だけでも、
ラウンドトゥ(先端のつば先部分がまるいもの。ただ、丸いと言ってもものすごいたくさんの角度が作れます。)
スクエアトゥ(ラウンドトゥ同様に先端のつば先部分が角張った四角いカタチのしたもの。60年代や70年代のフランス革命の時に若いゲネレーションに流行ったものが最近2014年あたりから、リバンプトレンドとして取り入れ始められたもの。
ヒールは40年代に比べ現在のものは比較的背の高いものが主流。デザインは女性らしさだけでなくハンサムな女性といった男性的な女性の社会進出などの歴史から取り入れられたもの)
ポインテッドトゥ(かっこいいOLの特徴とも言える、先の尖ったパンプスのつま先部分のこと。ウェスタン系の女性はアジア人女性と違い足の甲が横幅も高さも細く、かっこ良く履けますが、私たちのような日本人足には、ヒールが高くなると、前のつま先部分に体重がかかりすぎてしまい、サイズや足のカタチと合ったものを履かないと痛い思いをしますよね泣)
リトルトゥ(ポインティーやラウンドなどで多いつま先のさきっちょ部分だけが空いたもの。ほとんどが親指とちょっとだけ人差し指が見える程度の開き方。それ以上になるとサンダルになってしまいます)などなど、思いつくだけでたくさんあります。ここではつま先の話しかしていませんね。
更に横からの見た目のサイドやかかと部分だけのデザインでも
オープンバッグパンプス、(その名の通りかかと部分がオープンになっており、デザイン性をつけてクロップドカットされたものや、細いストラップなどで足首やかかかと部分を上品にしたてたデザイン)
サイドオープンパンプス、(オープンバックと似ていますが、こちらは横が開いているので、足の甲が長く見え、足自体が長く見えるように構成されたもの)
スリングバック、(細いストラップでかかとをかけて、かかとの出っ張り部分は外にでた状態の靴。ストラップがあるだけで、ミュールと違い靴と足の一体感ができ、歩きやすい構造。たまにぺたぺたと歩くたびに靴が足の裏を太鼓してしまう女性をみますが、そういった場合はストラップを短く閉めて、足のサイズときちんと合わせることが大事。)
メリージェーン(1920年代に流行ったカタチ。その時代はヒールが低い、まあるいつま先で足の甲の部分にストラップでぴったりと靴への密着度を上げた構造が特徴。足の甲部分のストラップや一つとは限らず、プラダなどのイタリアブランドで流行ったものは3個のストラップでカバーしすぎず、女性らしい足のラインを強調させたメリージェーンが人気です。)
ヒールは、一番ご存知であろう、90年代バブルの全長期にボディコンとともに大流行りしたピンヒール、
そして、最近2015年で流行を取り戻した、四角い大きいヒールのチャンキーヒール、
そして、子猫のヒールという意味のキッテンヒール。キッテンヒールは、細い小さいそして低いヒールのことで、サンダルなどよりは、オープンバッグやスリングバッグのパンプスによく活用されます。使い勝手もよく、履きやすく、オフィスなどのワークモードにも合わせやすいのが人気の秘密。
一つの靴を説明するにも種類がたくさんあり、プロフェッショナルな靴メーカーや販売員さんとのパンプス選びは楽しくて心が躍ります。また、靴のデザインは歴史とも大きく関わっているため、60年代、70年代の女性が強くなってきた時代に着るファッションやパンプスは男性の靴に似たマスキュリンなデザインになったりなど、女性が今まで生きてきた証を表現したようなトレンドの動きが、たった一つの靴選びを面白くしますよね。