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パンプスをお手入れするタイミング
パンプスとは、甲部分が大きく開いて、つま先とかかと部分が覆われているデザインの靴の種類をいいます。
甲高だったり幅広だったり、と足の形に悩む女性は多く、「履きやすくて、 好みのデザイン」という自分に会う1足を見つけるというのは大変なことから「オシャレは足元から」といわれたりもしますね。
なかなか出会えないお気に入りのパンプスを見つけたら、誰だって「出来るだけ長く履いていきたい」と思うはずです。
では靴のお手入れは、いつしたらいいでしょうか?
正解は新しい靴を履き始める前です。
自分の足に馴染ませるためにも少し歩いて感触を確かめます。
ヒールのゴムの部分は新品ですので問題ありませんが、外底はどうでしょうか?
実はこれは靴にもよるのですが高級メゾンのパンプスだとつるつるしているので、痛むことよりも滑り止めのためにラバー素材を貼ることがあります。
つま先まで覆うので、一番傷みやすいトゥのめくれを防止することもできます。
しかし下記の2点から、新品の状態での底貼りを避けるべきという意見もあります。
・馴染みが悪くなる
新品の状態で底貼りをするのでいつまで経っても、足の形に靴底が馴染まず、痛くなる可能性がある
・通気性が悪くなる
通気性があるというのはカーフ素材のいいところですが、ゴム貼りによって湿気や臭いがこもる可能性がある
これらの理由から新品の状態での底張りを避ける方はおられますが、汚れが入り込んだり、底が削られることも踏まえるとできるだけ早く底貼りをしておくべきでしょう。
パンプスのお手入れの方法
素材によってお手入れの方法は異なりますが、「①汚れを落とす②湿気を取る③1日以上陰干しをする④収納する」という4点は共通になります。
① 汚れを落とす
目に見えない小さなゴミや汚れが付着しているのでシューズブラシで優しくブラッシングします。
使用済みの歯ブラシを使う例もありますが、できるだけ毛が柔らかい馬毛のシューズブラシが最適とされています。
こすらずに、優しくなでるように扱いましょう。
② 湿気を取る
お天気の良し悪しにかかわらず、足の裏は大量の汗をかくので常に湿気を含んでいる状態で、カビや細菌の発生原因となります。
白い紙をくしゅくしゅとしてつま先の部分に入れて湿気を吸収します。
新聞紙や広告紙などは湿気が高い場合にインクの色移りがあるかもしれないので、白い紙を使いましょう。
③ 1日以上陰干しをする
湿気は吸収されるのに時間がかかります。
1日を通して直射日光が当たらず、風通しのよい場所を選んで陰干しをしましょう。
日光が当たると日焼けすることがあります。
④ 収納する
購入したときの箱に収納すると便利ですが、密閉される状態に近く、再び湿気がこもりがちになります。
クリームなどのお手入れが終わったらシューズクローゼットにそのまま収納します。
どうしてもホコリなどが気になるなら、お洋服を試着するときにもらうフェイスカバー1枚につき1足を包みます。
薄い白い布のようなものなので、何をくるんでいるかもわかるし、ホコリもつきません。
ここまでが共通の作業です。
素材別のお手入れ方法
次に素材別のお手入れですが、パンプスに使われる種類としてはカーフ、エナメル、スエードの3つが多いでしょう。
カーフは汚れを落とした後にクリームを塗ります。
エナメルはブラッシングではなく柔らかい布で軽く拭くようにホコリや汚れを落としてから、エナメル専用クリーナーで全体を磨きます。
そうすることで表面の樹脂のヒビ割れなどの劣化を防ぐことができます。
スエードは履く前に防水スプレーをし、履いたらブラッシングの後に毛並みを整えて再度防水スプレーをしておきます。
ヒールの修理はリペアショップへ
そして何よりもピンヒールが削れて金属の芯が出てきて「カツカツ」と音が響くことがあります。
アスファルトの隙間に引っ掛かったり、周りにも迷惑なので、ゴムが削れてきたなと思ったら音がする前にリペアショップへ持ち込みましょう。
靴にまつわることわざはたくさんあります。
「良い靴を履いたら、その靴が自分を良い場所へ連れていってくれる」
「靴をプレゼントしてもらってはいけない。その靴を履いて相手が去っていくから」
ことわざになるほど、昔から女性の心を掴んでいたのでしょう。
靴は自分が行動するためにも必ず必要なアイテムですが、大切にお手入れしてお気に入りの1足をラッキーアイテムとして履き続けたいですね。