ファッション用語は、どんどん新しいものが出てきて気づけば知らない言葉だらけ…。
なんとなくの雰囲気で商品を探したり、会話をしたりしていませんか?
今回は、レディース靴でもメジャーな存在…パンプスとハイヒール、サンダルとミュールの違いを徹底解剖していきます♪
目次
「パンプス」と「ハイヒール」について
「パンプス」とは?
「パンプス」とは、靴の甲の部分が大きく開いていて、つま先とかかとが覆われており、靴紐や留め金がないシンプルな作りのものを指します。
パンプスは元々、近世ヨーロッパで御者(馬車を運転する人)の靴として使われていました。
甲部分が大きく開いているのは、長時間座席に座っているときに足先の血行が塞がるのを防ぐためで、かかとは低く馬車の運転に適していました。
「パンプス」という名前は、馬車のブレーキを踏む姿が水汲みポンプに似ていたことから、「Pumps(ポンプの意)」という名前になりました。
甲部分が開いていて肌の面積が広くなり、結果として視覚的に脚を長く見せることができます。
そのため、御者用からパーティードレス用の靴へ使われるようになります。
さらに足に角度がつくと甲部分の見える肌面積が広がり、より脚長効果を得られるので、どんどんヒールが高くなっていきました。
「ハイヒール」とは?
「ハイヒール」は英語で表記すると、「High Heel」になります。
訳すると、「高いヒール」です。
この言葉通り、ハイヒールはかかとの高いパンプスを指すのではなく、かかとの高い靴すべてに言える言葉です。
かかとの高いサンダルも、かかとの高いブーツも、ハイヒールと呼ぶことができます。
「ハイヒール」と一口に言っても、形の違いで様々な種類があります。
1本の棒状のヒールは「ピンヒール」、太めのゴツいヒールは「チャンキーヒール」、靴底とつながったくさび形の「ウェッジヒール」、この3種がメジャーなタイプです。
ピンヒールはファッション性が高くかっこいい印象を受けますが、構造上 不安定になりやすく、慣れていないと歩行や姿勢が崩れてしまいます。
また、道路の溝や段差などに引っかかりやすく、歩行にはあまり向いていない靴だと言えます。
一方チャンキーヒールはピンヒールより太いヒールなので、接地面積が広く安定しやすくなります。
ただ、どうしても見た目がカジュアル系になってしまうので、フォーマルシーンではあまり使われません。
ウェッジヒールは靴のデザインによってカジュアル・フォーマル共に対応でき、接地面積がピンヒールより広いので安定感があります。
2つの違い
「パンプス」は靴の種類の一つで「ハイヒール」は単純にかかとの高さの名前です。
もっと詳しく解説している記事がありますので、気になる方はこちらも併せてご覧ください♪
「サンダル」と「ミュール」について
「サンダル」とは?
サンダルは、足全体が生地に包まれておらず、紐やバンドなどで足に固定する靴です。
サンダルの歴史は古く、紀元前2500年頃のエジプトでは砂漠の熱から足を守るために作られ、紀元前3000年頃の中国では田下駄(田んぼに足を取られないようにするための下駄)が使われていたと言われています。
世界各国にサンダルが見出されているので明確な起源は定まっていませんが、現在見つかっている最古のサンダルは、アメリカはオレゴン州のフォートロック洞窟で発見されたもので、なんと1万余年前に樹皮を編まれて作られたサンダルです。
「サンダル」の語源は、ギリシャ語の「板」という意味の「Sandalion」から来ています。
ギリシャもまた、古代ギリシャ文明時代によく履いていました。
「ミュール」とは?
ミュールはサンダルの一種で、足の甲部分が生地で覆われている“つっかけ”タイプで、ヒールが高いものを指します。
元々は、かかとの生地を無くしてリラックスさせる・脱ぎ履きを楽にさせるために作られたもので、主に室内履きとして西洋で使われていました。
徐々に外出用としても使われるようになってくると、女性らしさを強調させるためにヒールの高いものが生まれていきます。
本来は室内履き用として作られたものなので、あまり外出時の歩行には向いていません。
足先だけで靴を固定しており、脱げてしまったり、転倒や怪我・事故の原因になることも…。
そこで、ミュールの定義と離れてしまいますが、ストラップやベルト等でかかとを固定したものも販売されています。
2つの違い
「サンダル」は靴の種類の一つで、「ミュール」はさらにその中の種類の一つ、ということになります。
サンダルは外出時用に作られていましたが、ミュールは元々室内履き用なので、外出にはあまり向いていません。
さいごに
いかがでしたか?
こうしてみると、パンプス・ハイヒール・サンダル・ミュールもそれぞれ定義と特徴があっておもしろいですね!
これらの違いを理解して、TPOに合わせた靴のコーディネートを楽しんでみてください♪
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