パンプスを買う時に、似たようなデザインなら高級な本革のものではなくて、安価な合皮のものを選ぶという人は多いのではないでしょうか。
最近では合皮か本革か見分けがつかないほどに完成度の高い合皮パンプスも販売されていますから、そのような選択をしてしまうのも無理はありません。
けれども、本革パンプスは、合皮パンプスよりも長く履けるというメリットがあります。お気に入りのデザインの本革パンプスを買えば、お手入れ次第でかなり長い間愛用できますよ。
■本革パンプスの魅力
１）長持ちする
合皮パンプスというのは、不織布の上にナイロン樹脂などをコーティングしたものです。
歩いているうちに靴にしわができますが、そのしわの部分がひび割れてきたり、表面のコーティングがポロポロはがれてくることがあります。
合皮パンプスは素材の性質上、使用頻度が少なくても時間の流れと共に品質の劣化が避けられません。
本革パンプスの場合は、革の種類に合った正しい手入れを行えば、何十年も使えます。
履いた後にそのままにせずに、ちょっと手間をかけて大切にしてあげることで、より愛着のある一足に名rます。
２）足にやさしい
合皮パンプスは伸縮性のないものが多く、また表面をナイロン樹脂などで覆っているため靴の通気性が悪いのが欠点です。
その点、本革パンプスは革の性質上、伸縮性に優れているので履いているうちに足の形になじんできます。
足の形になじんでいったら伸びきってしまうのではないかと心配される方もいるかもしれませんが、
伸縮性だけではなく適度な復元力も併せ持っていますから、ひとりひとりの足の形に合ったフィット感を得ることができます。
また、合皮素材とは違い通気性がよく、吸湿性にも優れているので足の中がムレにくいというメリットがあります。
デートで彼氏の家に上がるときや、食事でお座敷に上がるときに、靴を脱いだ時の臭いが気になるという人は、合皮パンプスではなくて本革パンプスを愛用するといいでしょう。
３）やっぱり見た目が素晴らしい！
合皮パンプスも、最近では本革素材と見分けがつかないくらいに質の高いものが販売されるようになりました。
けれども、比べてみるとその差は歴然です。革独特の風合いや、ツヤの出し方は本革ならではのもの。
見る人が見れば、合皮か本革かは一目瞭然です。
会社でここぞという取引やプレゼンの時、彼の両親に合う時、とっておきのイベントの時。
あなたを格上げしてくれる本革パンプスは強い味方になってくれることでしょう。
■本革パンプスを長く愛用するためのコツ
本革パンプスは、履いた後にしっかりケアしてあげるのが何十年も愛用するためのコツ。
履いたままケアをさぼってしまっていると、乾燥で色落ちしたりひび割れが起こってしまう原因にもなります。
（道具）
・動物毛の靴用のブラシ ※柔らかいものと、硬いものの2種類
・ボロ布 ※タオルなどではなく、洋服の布などがベター
・靴用クリーナー
・靴墨 ※パンプスに合う色のものを用意しましょう
・防水スプレー ※必ず革用のものを用意しましょう。靴専門店でも売っています
１）柔らかい動物毛のブラシを使って、革パンプス表面の汚れやホコリを落としておきます。
普段のお手入れは、これだけでも十分です。帰宅したら、脱いだついでにブラシでササッと手入れする癖をつけておきましょう。
２）靴用クリーナーをボロ布にとって、靴の表面を磨いていきます。量は、製品の説明書きに沿ってください。
３）靴墨を使って磨きます。磨くときのポイントは、摩擦や擦れで色が剥げていたり、薄くなっているところを中心的にすること。色むらを防ぐことができます。
４）硬めのブラシで靴墨をなじませたら基本のお手入れは終了です。
定期的に、防水スプレーを塗布するといいでしょう。
■おわりに
色々なパンプスがほしいゆえに、ついつい安価な合皮パンプスに手が伸びてしまいますが、ベーシックなものなら1足は本革パンプスを持っておきたいところです。
本革パンプスなら、あなたのスタイルを格上げして上質に仕上げてくれますよ。
