せっかくステキなパンプスを見つけても、なんだか履き心地がしっくりしないこと、ありますよね。ちゃんと自分のサイズのものを買ったはずなのに、とガッカリしてしまいます。
パンプスのサイズ選びは、23cmなどのよく使われているサイズだけをチェックするだけでは、どうもうまくいかないようです。では、どのように自分のサイズに合ったパンプスを選べばいいのでしょうか?
足長サイズ(23cmやMなど)をチェックしたら、今度はワイズを見てみましょう。ワイズはEやEEEなどの表記のことで、AからGまであります。これは、足囲の長さをもとにしたサイズ表記です。
足囲は、親指と小指の付け根周りの長さのことで、立ったまま測るのがベストです。足は体の重さがかかると外側に広がりやすいので、座ったままで測っては、立って歩いたときのサイズと異なってしまうのです。正しく測れるか自信がない人は、シューフィッターがいるお店で測ってもらってみてください。
体調によっても足囲は変わることがあるので、違う日に数回測れると理想的です。
そして、ピッタリなサイズのパンプスに出会うためには、やはり試着は重要です。必ず足入れをしてから購入してください。いくら足長と足囲が自分に合っているものでも、メーカーやデザインでフィット感が違ってきます。
試着する際には、ただ足入れを確かめるだけでなく、足を開いたり歩いたりして足なじみを確かめることが大事です。必ず両足で履いてみてくださいね。
そして、パンプスを試してみるのは、午後以降にしましょう。特に足がむくみやすい人は、午前中のまだ足がスッキリしているときにパンプスを選ぶと失敗してしまいがちです。
試着時のチェックポイントは、足長と足囲が合っているか、足の形(オブリークや外反母趾なども考慮しましょう)は合っているか、歩いてみても当たるところはないか、などです。
また、中敷きが硬いパンプスは、サイズが合っていても足への当たりがきついので、足になじまないことが多いのです。中敷きがやわらかく、クッションが内蔵されているものを選ぶと、足にしっくりしやすいでしょう。
もし、ジャストフィットするパンプスに出会えたら、ぜひとも買ったお店やメーカー、できればブランドを覚えておいてください。
メーカーはそれぞれ自社で作った木型という、パンプスの成型に使う型を使用してパンプスを製造しています。これが自分の足に近いものだと、出来上がったパンプスもフィットしやすいのです。同じメーカーでも、ブランドによって木型を変えているところもありますので、ブランドまでおさえておくといいですね。そして、行きつけのショップを作っておくと便利です。店員さんにも覚えてもらえれば、鬼に金棒ですね。
そこまでしても、やっぱりピッタリのパンプスに出会えない、という人は、シューフィッターに足型をとってもらい、オーダーメイドのものを作ってもらいましょう。どうしても価格は高くなりますが、こうしたしっかりとしたパンプスは持ちもよく、足を傷めることもないので、長い目で見れば経済的なケースもあるのです。
自分の木型をショップでキープしてもらえれば、いつでも自分サイズの新しいパンプスを作ることができます。
セミオーダーでリーズナブルに作れるショップもあるので、まずは店員さんに相談してみてくださいね。
無理して合わないパンプスを履き続けると、靴擦れだけでなく、外反母趾を発症したりタコができたりしてしまいます。こうなると、見た目も美しくないですし、なにより歩くたびに痛んで気分が沈んでしまいますよね。
そして足をかばいながら歩くため、骨格に無理が生じ、全身に歪みが出てしまうこともあります。骨格が歪んでしまったら、血流やリンパの流れも滞りやすくなり、冷えやむくみ、腰痛や肩こりなどを引き起こし、おまけに太りやすい体質になってしまいます。
日ごろから足を大事にすることが、全身の美容にも重要なのですね。
ピッタリサイズのパンプス選びは、簡単なようで難しいものです。でも、足の健康と美しさのためにも、ぜひ妥協しないでじっくり選んでくださいね。