女性の靴の種類は、実にさまざま。名称もいろいろでひとつひとつのバリエーションも豊富なことから、中にはどう呼んでいいのかわからないものも多いですよね。
そこで、女性の靴の代表格であり、数多くのデザインが存在するパンプスについて、解説していきましょう。
まずは「パンプス」の定義から。もともとパンプスは、甲部分が広く開いていてつま先とかかとが覆われている正装用の革靴のことを指します。
本来はベルトや留め金、ひもの類はついていないものです。つまり、今でいうプレーンパンプスですね。
昔は男性用・女性用の区別がなかったのですが、今では女性用のみパンプスと呼ばれています。
ヒールの高さや形状はいろんなものがあり、時代によって左右されるものも多いのです。
昔はプレーンパンプスタイプのみパンプスといわれてきましたが、今は「これもパンプス!?」と思うようなものも「○○パンプス」と呼ばれたり、
あきらかにパンプスっぽいのに「○○シューズ」と呼ばれたりするものも多いですよね。
目次
パンプスの種類と名称
①プレーンパンプス
飾りがないツルッとしたプレーンのパンプスです。パンプスの基本形ですね。
アメリカ式は履き口がハート風、フランス式は丸いものが多いです。
②オペラシューズ
オペラシューズは本来のパンプスの定義とは離れていますが、オペラパンプスとも呼ばれ、最近はオペラシューズのほうが一般的ですね。
オペラ観劇用の紳士靴のデザインがもとになっています。
本来はブラックエナメルにリボンつきが基本の型ですが、装飾はいろいろで、オニグリップの履き口であればオペラシューズとなります。
ヒールは低めで靴幅と同じものが多いです。
③オープントウパンプス
トウ(つま先)部分が開いているパンプスです。もともとのパンプスの定義からははずれますが、もうすっかり定着した名前ですね。
カジュアル感を出しながらも粋な雰囲気が人気です。
③オープンバックパンプス(スリングバックパンプス)
ミュールにバックベルトがついたタイプです。ミュールはパンプスには入りませんが、バックベルトがつくと「パンプス」とつきます。
④サイドオープンパンプス(セパレートパンプス)
パンプスのサイド(おもに内側)がオープンになっているデザインです。つま先やかかとは覆われています。
開放的な雰囲気が人気ですが、デザインによっては脱げやすいものあります。ですからストラップつきのものも多くなっています。
⑤メリージェーンパンプス
ストラップシューズの一種で、つま先とかかとが覆われ、ローヒールなタイプのパンプスです。
女子学生や少女の正装時(ピアノの発表会など)でおなじみのタイプです。
オペラシューズのように、ヒール幅は靴幅に近いものになっています。
パンプスはトウの形で分類
つま先の意味であるトウ(toe)は「トゥ」と表記されることもありますが、ここでは本来の発音に近い「トウ」を使用していきますね。
①ラウンドトウ
先が丸みをおびた、パンプス本来の形ですね。
②ポインテッドトウ
つま先が尖ったデザインです。スタイリッシュで大人っぽい雰囲気になります。最近はわざとカジュアルに合わせることも流行っていますね。
③スクエアトウ
つま先が切り取られたような、角ばったような形です。マニッシュ感やモード感がプラスされますね。
④アーモンドトウ
アーモンドのような形で、ポインテッドほど尖っていないのが特徴です。ラウンドの可愛さとポインテッドのスタイリッシュさを一緒にしたような、人気のタイプです。
⑤オープントウ
これはパンプスの種類としても定着していますね。夏場でも大活躍です。
パンプスの名称とは別に、「ポインテッドトウパンプス」など、トウの形で分類されて呼ばれることも多いですよね。
新しいタイプのパンプスが年々生まれているのが現状ですが、とりあえずこれらのパンプスの種類とトウの形を覚えておけばバッチリでしょう。