気をつけていても、パンプスの中が臭ってしまうこと、ありますよね。
外出先で脱ぐときなど、とても恥ずかしい思いをします。
そんなイヤな臭いを防ぐには、どうしたらいいのでしょうか?
臭いを退治するには、臭いの原因を知ることから始めましょう。
臭いのもとはズバリ、雑菌です。
足の角質層は分厚く、指紋も深いので、ほかの部位にくらべて常在菌が多くいます。
普通の環境なら悪さをしない菌たちも、靴でふさがれた高温多湿な状態では、どんどん繁殖し、臭いを発するようになるのです。
足には汗腺が多く、雑菌に好都合な条件を作ってしまうのですね。
一度菌が増えてしまった靴の内部は、すべての菌を取り除くことが難しく、繰り返し臭うようになってしまいます。
でも、だからといってお気に入りのパンプスを履くのをあきらめるなんてイヤですよね。
そこでパンプスの内部を抗菌・除菌するいろんな対処法をご紹介しましょう。
布などの洗える素材の靴なら、丸洗いをするのが手っ取り早いでしょう。
ぬるま湯と石けんで、スニーカーのように洗います。
でも、接着剤でソールを貼り付けているものは、底剥がれの原因になるので、注意が必要です。
ジュートや皮革、色落ちするリボンなどがついているものも避けてください。
本革素材は、中性洗剤を薄めたぬるま湯で絞ったタオルで、靴の中を拭いてみてください。
タオルは固く絞るのがコツです。
そのあと、薬局などで売られている逆性石けんを300倍ほどに希釈したもので、もう一度靴の中を拭き、陰干ししましょう。
日光で変色・劣化しない素材のものは、内底を日にさらすように干すのも効果的です。
紫外線には殺菌効果がありますので、靴の内部によく当てるようにしましょう。
また、コーヒーや緑茶のでがらしも、強力な消臭効果があります。
天日干しにしたり、電子レンジで水分をとばしたりしたあと、布袋に入れて、靴に履かせるように詰めておいてください。
コーヒーは粒が細かいため、目の粗い布ではこぼれてしまいますので、目の詰まった布の袋に入れてください。
緑茶は、ストッキングに入れてもOKです。
これなら丈の長いブーツでも利用できますね。
靴の中に入れて脱臭するものとしては、重曹もおすすめです。
重曹は悪臭をそっくり吸収する効果があります。
家庭内の掃除や、お肌のお手入れにも使えますので、常備しておくとなにかと便利です。
コーヒーや緑茶と同様、布袋に入れてパンプスの中に詰めておきます。
裏ワザとしては、片方ずつ密封袋に入れたパンプスを、冷凍庫で冷やしてしまうのも有効です。
一晩寝かすと、低温に弱いバクテリアは完全に死滅します。
ただ、取り出したときに空気中の水蒸気が、冷えたパンプスの表面で水滴となって濡らしてしまうので、水に弱い素材のものは避けましょう。
もうひとつの裏ワザは、10円玉を入れておくことです。
10円玉に使われている銅は、抗菌・除菌効果がありますので、雑菌をおさえてくれるのです。
これは、もし痛くなければ、履いているときに入れておいてもいいでしょう。脱いだときの臭いを軽減してくれますよ。
このように、臭いをとるための、抗菌・除菌対策はいろいろありますが、雑菌を増やさない工夫も重要です。
足自体も清潔に保ち、タコや水虫がある場合には、治療しておきましょう。
そして、毎日同じパンプスを履かずに、複数のものをローテーションするようにして、履かないパンプスを丸1日陰干しにするなどして休ませてあげると、臭いは防ぐことができます。
下駄箱にしまうときには、布袋に入れたコーヒーや緑茶のでがらし、重曹などを入れておくと万全ですね。
どうしても臭いが出やすいパンプスは、素足で履かないようにし、抗菌インソールを1枚入れておくと安心です。
蒸れる季節は特に、合成皮革の素材は避けて、本革や布などの通気性のいい素材を履くといいでしょう。
殺菌が増えるこれからの季節ですが、抗菌・除菌対策を万全にして、快適なパンプスライフを送りましょう。